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妊娠・出産にまつわる身体の変化
2026-07-18
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妊娠・出産はとても尊い経験ですが、身体には思っている以上に大きな変化が起こります。つらい症状があっても「みんなそうだから」と我慢してしまう方も多いかもしれません。ここでは、よくある変化を理学療法士からの視点でお伝えします。
妊娠中によくある身体の変化
妊娠初期(4〜6週頃)からホルモンの影響で、つわり、眠気、だるさ、胸の張りなどが出ることがあります。見た目はまだ変わらなくても、体の中では大きな変化が始まっています。関節をゆるめるホルモンの影響で、早い時期から腰や恥骨まわりに違和感を感じる方もいます。
お腹が大きくなる中期〜後期には、重心が前に移り、姿勢が変わります。そのため腰痛、背中の張り、肩こり、股関節の痛みが起こりやすくなります。お腹の筋肉が引き伸ばされることで力が入りにくくなったり、骨盤底筋に負担がかかり尿もれが起こることもあります。むくみや足のつりもよくある症状です。
身体の変化はいつから?
体の変化は妊娠ごく初期から始まります。お腹が目立つ前からケアを意識することで、後々の不調をやわらげることができます。
産後の身体と育児
出産は全身を使う大きな出来事です。産後すぐに元通りになるわけではありません。お腹や骨盤まわりの筋肉は弱くなりやすく、抱っこや授乳、寝不足が重なることで、腰痛や手首の痛みが出やすくなります。疲れやすさを感じるのも自然なことです。
理学療法でできること
理学療法では、今の体の状態に合わせてやさしく整えていきます。
- 骨盤底筋や体幹の安全なエクササイズ
- 腰や関節の痛みへのケア
- 抱っこや授乳姿勢のアドバイス
- 無理のない体力回復のサポート
不調は「がんばり不足」ではありません。体が助けを求めているサインです。妊娠中から産後まで、安心して育児を続けられるように、早めに相談することもひとつの大切な選択です。あなたの体も、どうか大切にしてくださいね。
また、流産を経験された場合でも、妊娠によるホルモンや身体の変化は実際に起こっています。そのため、腰痛や骨盤まわりの不調、体の違和感が出ることは決して珍しいことではありません。治療を受けることは、身体の回復だけでなく、心の回復を支える大切な一歩でもあります。
妊娠・出産から時間が経っていても、「これって関係あるのかな?」と感じる症状があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。どんな時期であっても、あなたの身体を大切にすることに遅すぎることはありません。安心してお越しいただければと思います。
Nami Hirano
平野なみ(理学療法士)
B.Ex.Sc, M.Phty
オーストラリア・ゴールドコースト出身。グリフィス大学にてエクササイズサイエンスの学士課程およびフィジオセラピーの修士課程を修了後、クイーンズランド州の地方クリニックにて理学療法士として地域医療に従事。現在はブリスベンに戻り、幅広い疾患に対するリハビリテーションに携わっています。 関節や動作の改善、怪我や術後のケア、慢性的な痛みの軽減を中心に、ストレッチ指導や運動療法、マニュアルセラピーなどを組み合わせ、一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションを提供しています。 患者さんに寄り添ったケアを大切にし、日常生活への早期復帰を目標とした、機能改善に重点を置いた治療を心がけています。