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  • オーストラリアの眼科検診 ―ブリスベンの眼科と検眼医

    2024-08-17

    #オーストラリアの医療情報 #ブログ

    オーストラリアの眼科検診 ―ブリスベンの眼科と検眼医

    オーストラリアで目の検査を受けたい場合は、GP(総合診療医)、眼科もしくは検眼医を受診することになります。GPでは結膜炎などの簡単な目のトラブルに対応しています。眼科専門医での診察を受ける場合にはGPから紹介状が必要で、通常1か月ほどの待ち時間があります。日本と違ってオーストラリアの眼科専門医は予約が取りにくく、初診料は200-400ドルほどです。緊急の場合は救急病院の眼科に行くことが出来ます。

    検眼医はだいたい町の眼鏡屋さんに入っていて、視力検査のほかにも眼底検査や眼圧検査をしてもらうことが可能です。大通りやショッピングモールにある店舗に立ち寄った際に空きがあるか聞いてみることもできるし、ネットからの当日予約もできます。もし検査で問題があれば眼科医への紹介状も出してもらえます。

    オーストラリアでは紫外線がとても強いので、目の健康を守るために屋外ではサングラスをかけることが勧められています。近視や遠視の方のために、こちらには度入りのサングラスも沢山あります。また、緑内障などの目の疾患や、糖尿病や高血圧などの持病がある場合は、定期健康診断の一環として、検眼医もしくは眼科医での年に一度の目の検診をお勧めしています。

    さくらファミリークリニックでは、検眼医での検査を希望される方にはブリスベンシティのOPSM Wintergarden を紹介しています。各地に支店があるので、オンラインでお近くの店舗を予約することが可能です。

    https://www.opsm.com.au

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  • オーストラリアでの日本人の性被害について

    2024-07-08

    #オーストラリアの医療情報 #ブログ

    オーストラリアでの日本人の性被害について

    今回はちょっと重たいトピックですが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

    オーストラリアは、諸外国の中でも比較的治安のよい国として知られています。楽しい留学生活を夢見てブリスベンに来る方も多いかと思います。ただ、こちらに来てからも平和で安全な日本と同じように行動していると、色々と思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。特に日本人留学生をターゲットにした性犯罪は後を絶ちません。

    日本から来たばかりの場合は、外国にいるとハグやキスが当たり前なのかも?と誤解して、相手の過度なスキンシップを何となく受け入れてしまうケースもあります。過度に馴れ馴れしい人には、ボディタッチは嫌だからやめてください、とはっきり言いきってしまって全く問題ありません。NO、と意思表示をしていくのは自分を守ることにつながります。

    性被害にはいろいろなケースがあります。いくつか例を挙げてみましょう。

    • ホームステイのパパが後ろからハグしてきた。ママに報告したらお前が悪いと言われ家を追い出された。
    • ホームステイの家族のおじいちゃんが、太ももを触ってきてお札を渡してきた。良くしてくれる家族にはとても言えない。
    • ホームステイ先の高校生の息子に、風呂場に隠した携帯で裸の動画を撮られた。ホストマザーからは警察に行かないでと懇願される。
    • 単身赴任のいわゆるエリートさんと飲み会後、友達と二人で家呑みに誘われて、同意なく襲われた。ちゃんとしている日本人だからと油断していた。
    • マッサージのバイトでお客さんにレイプされた。事後にお金を投げつけられた。その後妊娠が判明。
    • 友達とご飯に行って、その後車の中で無理やり襲われた。
    • ホームパーティーで泥酔、記憶のないまま友達の友達からトイレで襲われた。翌日アフターピルを飲むようテキストが来て発覚。
    • 大家さんが色々と良くしてくれる。でも最近セックスをさせてくれたら家賃をタダにしてくれると言ってきた。
    • ファームで楽な仕事をくれる既婚の上司が、スキンシップを要求してくる。仕事がないと困るためとても断りにくい。

    病院まで来て言いにくいこと、思い出すのも嫌なことを医師に話してくれるのは本当に氷山の一角です。酷い目にあって辛い思いをする方を減らすには、まずはそういう被害が実際に起きているということを認識してもらうことが大切です。そして、自分も性被害に合う可能性があるということを理解したうえで、性被害のリスクを減らすにはこれからどう行動すればいいのかを改めて考えてみてください。

    何かあったら、一人で悩まずに周りに相談してください。警察に匿名で相手のことだけ通報することも出来ます。病院では、女医さんに診てもらえるようにお願いできます。性病検査もPTSDの治療も専門家のカウンセリングも受けられます。絶対に、被害を受けた方には全く非はありません。力になりたいと願っています。

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  • ブリスベンで日本語が通じる歯医者さん

    2024-07-03

    #ブログ

    ブリスベンで日本語が通じる歯医者さん

    ブリスベンの総合診療医、さくらファミリークリニックでは、内科、外科を含めて歯科疾患以外の全ての疾患、怪我についての対応が可能です。歯が痛い場合には一時的な対処法としてクリニックで抗生物質や痛み止めのお薬を出してもらうことも出来ますが、根本的な治療については歯医者さんに行ってもらうことになります。

    オーストラリアに来てから歯のトラブルに悩まされる方も多いようで、日本語が通じる歯医者さんご存じですか?とよく聞かれます。治療が必要な場合には、当院ビルと同じ通りにある、CBD Dental のホリー先生をご紹介しています。ホリー先生は台湾人で、英語、中国語、日本語と韓国語まで話せるマルチリンガルな女医さんです。とても優しくて親日家で、日本のアニメや漫画が大好きです。こちらのウェブサイトからオンライン予約が出来ます。

    https://www.brisbanecbddental.com.au

    オーストラリアでの歯科治療はどこも日本に比べるとかなり高額になります。治療によっては日本に帰る飛行機代の方が安い場合もありますので、まずはお見積もりを教えてもらってからどこで治療するかを検討しましょう。予防対策としては、オーストラリアにいる間に虫歯が痛くなってしまわないように、渡豪を予定している方や日本への一時帰国の際には、ぜひ日本の歯医者さんでの定期歯科検診を受けてきてください。また、保険によっては歯科がカバーされるケースもありますので、お手持ちの保険をしっかりご確認ください。

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  • オーストラリアでのピルのオンライン処方について

    2024-06-28

    #オーストラリアの医療情報 #ブログ

    オーストラリアでのピルのオンライン処方について

    オーストラリアでは、2割から3割の女性がピルを服用しており、およそ5割から8割の女性がピルの服用経験があるとされています。日本では、ピルを服用している女性はわずか3%未満だそうです。

    日本はピル後進国と言われています。日本ではピルは高額だし、副作用が過度に心配されているので、なかなか皆さん産婦人科を受診してまで飲んでみようという気になれないのかもしれません。

    オーストラリアでは、かかりつけのGPで簡単にピルを出してもらうことが出来ます。風邪をひいたときなどの診察のついでに、ピルチェックをして処方箋をもらうこともできます。オーストラリアの女性は、避妊目的はもちろん、生理痛、生理不順、ニキビや肌荒れ、PMSなどの症状を抑えるためにピルを飲んでいることが多いです。ピルを飲んでこれらの症状が改善すれば、毎月辛い思いをすることなく、快適に毎日を過ごすことが出来るようになります。また、ピルを飲むことによって、旅行の際に生理を遅らせたりすることが簡単にできるようになります。ピルを飲むことで、毎月の辛い生理が改善されて人生がかなり楽になったと喜ぶ患者さんもとても多いです。

    若い女性にとって、望まない妊娠を避けることはとても大切なことです。コンドームだけでは避妊に失敗してしまうことはよくあります。ピルとコンドームをしっかり併用していれば、妊娠の可能性はほぼなくなります。

    日本から飲んでいるピルをオーストラリアでも続けたい場合、日本から持ち込めるお薬は、3か月分までとなっているので、オーストラリアのGPでピルの継続の処方をしてもらうことになります。

    トリキュラー、マーベロン、ヤーズなどはそのまま同じものが処方できます。ルナベルやフリウェルなどは、オーストラリアには全く同じものはありませんが、似たようなホルモンの入った一般的なピルで代用することができます。日本ではピルは月に3000円くらいと高額ですが、こちらでは安いものは4か月分が15ドルしないくらいなので、物価の高いオーストラリアでも皆気軽にピルを試してみることが出来ます。ピルの種類はたくさんあるので、もし合わない場合には他のピルに代えていくことも出来ます。

    さくらファミリークリニックでは、遠方にお住まいの方にはオンライン診察でのピル処方をしていますが、診察の前に予めお近くの薬局などでの血圧測定をお願いしています。診察の後、ご自宅最寄りの薬局に処方箋をお送りします。オーストラリアでピルを出す場合、特に問題がなければリピートの処方箋を含めて最長1年分の処方が可能です。

    血栓や乳がんなどの小さなリスクの増加には気を付ける必要がありますが、若くて健康な方であればほぼ問題なくお薬を飲んでいくことが出来ます。喫煙する方や、持病がある方には、リスクが少ない他の種類のピルを試してもらうことも出来ます。

    周りの子たちも飲んでいるし、じゃあ私もちょっと試してみようかな、と思っている方は、お気軽にさくらファミリークリニックまでご相談ください。

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  • オーストラリアの救急病院でのキャッシュレス診察について

    2024-06-04

    #クリニックからのお知らせ

    オーストラリアの救急病院でのキャッシュレス診察について

    ブリスベンのさくらファミリークリニックは、オーストラリアのクイーンズランド州各地にある救急医療センターを擁するPEHAグループと提携しています。海外旅行保険をお持ちの患者様は、当院からの紹介状で提携先の医療機関での診察をキャッシュレスで受けることが出来るようになりました。診察時にはオンラインでの日本語医療通訳を手配いたします。また、退院後のフォローアップとして、専門医の手配や日本語でのオンライン診察を予約することが可能です。

    現地の医療システムを熟知している当院の医療スタッフが、クイーンズランド州内外の各地の救急医療センターや専門機関と連携して円滑なコミュニケーションを取っていくことで、予期せぬけがや体調不良などの緊急時においても、患者さんへのケア、治療、フォローアップにおける包括的なサポートを提供していくことができます。

    外国人であることや、言葉や文化の壁があることが、患者さんにとって必要な医療サービスを受けるための弊害となってはならないと思います。マイノリティーに対する質の高い医療サービスを、今回広い地域において継続して提供できるようになったことをとても嬉しく思っています。

    提携病院一覧            https://peha.com.au/

    • クイーンズランド
      • ブリスベン     Mater Private Emergency Department
      • タウンズビル Mater Private Emergency Department
      • バンダバーグ Friendly Society Pviate Hospital Bundaberg
      • マッカイ           Mater Private Emergency Centre
    • タスマニア
      • ホバート                           Hobart Private Emergency Department
    • 西オーストラリア
      • トムプライス                Tom Price Medical/Emergency  Centre
      • パラバードゥー      Paraburdoo Medical/Emergency Centre

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